<事案の概要>

〇住宅ローンを組んで購入したマイホームを所有していたが、転勤等の事情により手放さざるを得なくなった。

〇購入時を下回る価格でしか売却できなかったため、残ローンが発生してしまったが、債権者との分割払いの交渉がうまくいかなかった。

〇毎月返済を継続していくだけの安定した収入を得ている。

〇加入している生命保険や所有している自動車を維持するため、破産は選択できなかった。

 

<解決に至るまで>

相談者様は、住宅を任意売却した後の残ローンにつき、債権者と分割払いの交渉をされていましたが、大企業に勤めておられ安定した収入や貯蓄があるのではないかと判断されたためか、一括での返済しか受け付けてもらえませんでした。

そこで、相談者様は法的な手続きによる負債の減免というご要望で弁護士に相談されました。

通常であれば、破産手続きにより負債の支払いを免れるという方法をご提案するところですが、相談者様には手放したくない財産があるとの事情から、小規模個人再生の手続きを利用することになりました。

裁判所への申立て後は、特に目立った問題もなく再生開始決定が下り、その後も順調に手続きが進行することとなり、無事解決に至りました。